DV ドメスティックバイオレンス
DV(ドメスティックバイオレンス)とは
DV(ドメスティックバイオレンス)とは、配偶者や恋人など親密な関係にある者、またはあった者から振るわれる暴力のこと。多くは同居関係にある場合を指しますが、そうでない場合もDVとして認めることもあるようです。
DVと言われるものは、普通のケンカの域をはるかに脱し、相手が骨折したり青アザが残るほど殴られ続けるケースを指します。
DVの被害者は圧倒的に女性が多く、2005年に行った内閣府による統計では、既婚女性の役3分の1は夫からDVを受けたことがあるという結果が出ており、年間約40の女性が、夫からの暴力により死亡しています。
DVの背景にあるのは、性差別社会であると考えられています。DVはいったん起きると、その回数や表れ方がどんどんエスカレートしていく傾向があるので、DVと感じたら一人で悩まず、公の施設や周囲に相談し早急に対応しましょう。
DVのタイプ
DVとは、カップル間において一方が他方を暴力によって支配する状態を指します。しかし、人にっては、同居関係にある配偶者や内縁関係や両親・子・兄弟・親戚などの家族から受ける家庭内暴力のことと解釈する場合もあるようです。
DVは、年齢、教育レベル、職業、性格などには全く関係なく起きている問題で、DVには暴力だけでなく以下のようなタイプがあります。
・身体的暴力~殴る、蹴る、引きずりまわす、水や熱湯をかける、首をしめる、包丁を突きつける 物を投げつけるなど
・心理的暴力~大声で怒鳴る、罵る、脅す、何を言っても無視する、交友関係や電話を監視するなど
・性的暴力~性行為を強要する、避妊に協力しない、見たくないのにポルノビデオやポルノ雑誌を見せる、パートナーが望んでいるのに長期間セックスをしないなど
・経済的暴力~生活費を渡さない、働きに行かせないなど
・社会的暴力~行動の制限、友人に会わせないなど
DVの問題は根深く複雑です。最悪の場合には命が危険にさらされる場合も。自分一人で悩まずに、必ず経験豊かな専門家に相談するようにしましょう。
家庭内暴力
家庭内暴力とは
家庭内暴力とは、一般的に子どもが家族に対して暴力をふるうことを指し、DVの一種とする人もいます。統合失調症などの精神障害によるものではなく、家庭外では暴力的傾向が認められず、家庭内だけで暴力をふるう場合を家庭内暴力と言います。
子どもの親に対する暴力には、殴る、蹴る、監禁、謝罪の強要などの身体的暴力のほか、家具などを打ち壊す破損行為、悪口雑言を大声で浴びせる言葉による暴力などがあります。
家庭内暴力の多くは、中学生や高校生に生じ、両親、祖父母、兄弟などのうち弱い人に向けられ、特に母親が対象になることが多いようです。
その治療法は、子どもに対する理解とコミュニケーションが基本で、適切に対応すれば、そのほとんどは解決することが可能。母親が対象になっているケースでは、父親が一緒になって取り組むことで、家庭内暴力の終結の鍵となることがあります。しかし、場合によっては、子どもを入院させたり家族の避難が必要なこともあります。
家庭内暴力は放置すると殺傷事件にまで発展しかねない危険な側面を持っているので、放置せずに早めに対処するようにしましょう。
家庭内暴力の原因と対処法
家庭内暴力とは、家庭内において、思春期などの子どもが家族へふるう暴力的言動や行為のこと。
家庭内暴力をふるう子どもの多くは、自分を情けないと感じたり、悲しみが大きくなり過ぎて暴力にはしっているようです。典型的なのは、失恋や学校での人間関係のもつれ、親に「お前はダメだ」とバカにされるなどでストレスがたまった末の暴力です。
また、過保護に育てられた子どもも家庭内暴力をふるうようになるケースが多いようです。自分の思い通りにならないことに我慢ができずに、親に暴力をふるってしまうのです。
家庭内暴力の対処法は、暴力が始まってから初期段階であるのか、長期にわたるものなのかにより対処法が異なります。
初期段階の場合は、本人を刺激するような言動はせず、暴力に対しては毅然と拒否すること。これでおさまることが多いようです。
問題は長期的な場合。本格化した家庭内暴力を親が解決することは相当に困難です。児童相談所や精神保健福祉センターや警察に相談し、連携して対処することをオススメします。
家庭内暴力は、ほうっておくと暴力がエスカレート、命の危険にさらされることも。世間体などにとらわれずに、専門機関に相談し、最悪の事態にならないようにしましょう。
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